96・97番遺構発掘現場速報(2009.12.25・26説明会参加レポート)

神戸市役所3号棟(危機管理センター建設予定)工事中の現場から、アメリカ系日本茶輸出会社であるヘリヤ商会の遺構が12月に発掘されました。説明会は約30分で二日間数回に分けられて行われました。かなりの人が集まっていて、関心を持っている人の多さが感じられました。

調査面積は約250u。

(神戸市教育委員会、埋蔵文化センター主催)

北から見た遺跡(手前は砂地になっている)↑ 遺跡東から見たところ↑すす、燃料が残って火を使った跡が黒っぽくなっている。
遺跡東から↑ 遺跡東から↑写真左上の白い小さなプレートを置いてあるところが土間
遺跡南東から↑ 煉瓦の展示(3種類の大阪の煉瓦工場刻印が押されてあるので神戸まで運ばれてきたものを使ったと考えられる)

ヘリヤ商会では日本茶をアメリカに輸出していた。お茶の葉を蒸して乾燥させ、船に出荷する前にもう一度熱を加えて加工するのだが、それには二つの方法があり、一つは釜茶といって釜を使う方法、もう一つは籠茶といい籠を使う方法である。(下図)

ヘリヤ商会は神戸と横浜で創業したがそれらは撤収され、後に静岡で営業するようになり現在に至っている。

また今回の調査により大正時代以降の遺構と見られるものも発掘されている。関連リンク(PDFパンフレットもDLできます)

ヘリヤ商会のお茶の加工風景(明治時代中〜後期)神戸市文書館

屋根のない作業所でお茶をより分けている。

↑荒茶を釜で乾燥させる。(静岡縣茶業史)
↑荒茶を籠で乾燥させる(静岡縣茶業史)