大連(ダイレン)REPORT
↑1912年の地図
以下は2011年3月11日〜13日まで3日間、大連・旅順を旅行したときの記録です。
1・今回の旅の意義
実はこの旅行、他者のツアーで瀋陽も含めてのプランで8月5日に出発する予定が、飛行機が天候不順で7時間ほど遅れたので
やむなく中止したのであった。海外旅行に慣れていない私はこんなことがあるのかとかなり愕然としてしまった。
当分、海外旅行は行くまい、と決めていたのだが、ある日偶然新聞広告で格安でおもしろそうなツアーを見つけた。
自分が中国であと1か所行きたい都市は別にあったのだがなかなかそんなツアーは見つからない。パスポートの期限も今年で切れてしまうので思い切って申し込んだ。
大連という都市であるが、上海、天津、厦門などとは異なり「租界」が設定されたわけではない。(日本の租界が設置されたのは中国では、天津、蘇州、杭州、重慶、漢口の5か所)
そこに残された西洋風の建物あるいは日本人街は戦争の爪痕であるともいえる。
それでも中国という東洋の中にある異文化つまりロシア人街、日本人街や西洋風の建築などを見てみたいと思ったのだ。
2・ 日程と内容
初日:日本語堪能で親日家の中国人ガイドによるバスで巡るツアー(午後のみ)
@大連周水子国際空港 | A勝利街35号住宅(大連芸術展覧館) | A旧大連市自然博物館(現在は使われていない) |
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B中山広場(アルファベット文字をクリックしてください) |
↑C南山路(旧日本人街) | ↑D | ↑E人民広場の3つの建築 | ↑F大連観光タワー。夜景はこちら |
二日目:大連→旅順
@大連満鉄旧跡陳列館館内見学
A大連ヤマトホテル館内見学
B旅順監獄館館内見学 伊藤博文を暗殺した韓国人・安重根が処刑された場所。
C水師営会見所 日露両軍の会見の地。1905年1月、乃木希典将軍とロシアのステッセル将軍が会見。
D二〇三高地 小高い丘を少し登る。日露戦争の最大の激戦地。ここのお土産屋さんが良かった。 E旅順博物館 ここはカメラ撮影に関してうるさかった。展示物は豊富で充実した内容。 Fその後、旅順駅をバスを下車して遠くからカメラ撮影。 三日目(最終日):午前のみ @大連駅周辺→主に市民の利用するのはバスだがA市電にも乗った。→スーパー→B一般市民の市場→新華書店→C満鉄大連埠頭事務所 3・今回購入した大連関連グッズ @はあちこちの観光客用お土産店で売っていた。日本語、英語、中国語の表記でありわかりやすいが、内容的に歴史面を重視しており、建築重視ではない。 建築に興味のある方にはAのほうがおすすめ。現地でも売っていたが日本国内のほうが入手しやすい。内容は航空写真もあるので街並み全体がわかりやすくなっている。こちらも3か国語表記。4500円くらいで高価ではあるがそれだけの価値はある。 Bの3つは絵葉書である。日本人観光客が多いらしく、絵葉書の品揃えもいい。左側:モノクロ25枚のセット。50元 中央:ヤマトホテル館内で販売。カラー28枚。日本語による説明付き。左側:旅順の絵葉書は確かもう1種類あったがこちらのほうが建築重視。カラー25枚。50元。
参考図書 ・図説・大連都市物語 西澤泰彦著(河出書房新社1999年発行) ・図説・「満州」都市物語 西澤泰彦著(河出書房新社1996年発行) ・大連旧影・大連の昔日の面影 (人民美術出版社) ・大連・古い建物 (株式会社 池宮商会 2003年) ・週刊中国悠遊紀行 (小学館2005年発行) ・全調査 東アジア近代の都市と建築 ・旅名人ブックス「大連と中国・東北歴史散歩」(日経BP企画)
@大連満鉄旧跡陳列館 :他の写真はこちら
A大連ヤマトホテル:他の写真はこちら
B旅順監獄館 :内部など他の写真はこちら
↑C水師営会見所 他の写真はこちら
D203高地
E旅順博物館 他の写真はこちら
F旅順駅
↑@大連駅周辺
↑A市電と街並み
↑B市場
↑C満鉄大連埠頭事務所 屋上までエレベーターで上ることができ風景が眺められる。
↑@
↑A
↑Bポストカード3種
↑Cたうんまっぷ大連